小学生の男の子のお父さん、お母さん、お子さんへの叱り方に悩まれていませんか?
エネルギーにあふれている小学生男子には、叱りたい場面がたくさんあると思います。
「どんなふうに叱ればいいのだろう・・・?」
「こんなとき叱るべきだろうか・・・?」
など、悩みますよね。
叱り方のコツやビシッと効く叱り方をケーススタディにてお伝えしていきますので是非参考にしてください。
叱り方のコツ
①シンプルにわかりやすく伝える
くどくど口うるさく言ったり、頭ごなしに叱るのは逆効果です。
“シンプルにわかりやすく伝えること”が大切です。
②子供の話をよく聴く
小学生の男の子は、だんだんと自我が育ち、子供なりのプライドも持つようになります。
一方的に叱られたのでは、素直に受け入れることができません。
叱る前に一呼吸置いて、まずは、子供の話をよく聴くことが大切です。
③届けたいメッセージのみ端的に伝える
叱り始めると「あのときもあぁだった」とか「いつもこうだからこうなる!」など
本当に伝えたいこと以外のこともついつい言いたくなりますよね。
しかし、多くのことをアレコレ言っても伝わりません。
叱るときは「一度にひとつ」と決め、子供が理解できるよう端的に伝えることが大切です。
次からは、実際に場面ごとの良い叱り方と悪い叱り方をケーススタディでお伝えしていきます。
こんなときはどう叱る?(ケーススタディ5つ)
①友達やきょうだいとケンカをしたとき
〇「何があったの?」
まずは、それぞれの子供から事情を聴きましょう。
そのうえで、お互いの気持ちを伝えてみようと促します。
伝えあうことで、自分の気持ちも理解してもらい、相手の気持ちもわかります。
「ごめんなさい」「僕もごめん」など素直に言えたらいいですね。
ただし、暴力や暴言に発展しそうな場合は、すぐに間に入り毅然とした態度で止めましょう。
×「そんなつまらないことでケンカしないの!」
×「仲良くしなさい!」
×「〇〇なんだから我慢しなさい!」
大人からするとつまらないことでも、子供にとっては大きい問題なのです。
きょうだいやいつも一緒にいる友達だからこそ、ちょっとしたことでケンカになることもありますよね。
お兄ちゃんだから、自分の子だからといって、いつも我慢させたのでは、子供もモヤモヤと割り切れない気持ちが残ります。
②嘘をついたとき
〇「嘘をつくのは良くないわ」
まずは、子供が嘘をつかなければならなかった理由を考えてみましょう。
- やりたくなかったことを「やった」とつく嘘
- 親の注目を引くための嘘
- 叱られないように、自分を守るための嘘
- 「絶対に誰にも言うなよ」と脅されてつく嘘
嘘をついた背景を理解したうえで、「嘘は良くない」ということをきちんと伝えましょう。
×「なんて嘘つきなの!」
×「嘘ばっかりついて、そんなんじゃいい大人になれないわ!」
×「今度、嘘ついたら許さないよ!」
嘘をついたことだけに注目し、きつく叱ってばかりいると、子供は叱られないために、もっと巧妙な嘘をつくようになります。
大人も良かれと思って嘘をつくときもありますよね。
「嘘つき」と人格を否定していては、子供の自尊心を下げてしまいます。
③騒いで周りに迷惑をかけているとき
〇「ここは、騒いでもいい場所かな?」
まずは、子供と目線を合わせます。
真剣な表情と冷静な態度で「ここは、騒いでもいい場所かな?」と聞きましょう。
子供の「楽しい」「うれしい」気持ちには共感しながらも、今の自分がやっている行動を自覚させ、考えさせることが大切です。
そして騒ぐのをやめたらすぐに褒めてあげます。
×「いいかげんにしなさい!」
×「あのおじさんに叱られるよ!」
×「もう二度と連れて行かないからね!」
何度言っても、大きな声で言っても、子供がその行動をやめないのは、伝えたいことが伝わっていないからなのです。
子供は「悪いことをしている」という認識がなく、ただ楽しいから騒いでいるということがほとんどです。
叱られている理由もわからず「怖いからやめる」「怒られるからやめる」では、意味がありませんよね。
④宿題をやらないとき
〇「約束の時間だよ」
大人も、やらなければならないとわかっていても、なかなか取りかかれないときもありますよね。
まずは、子供と一緒に帰宅後の過ごし方を考えましょう。
なるべく子供に決めさせます。
そして、約束の時間になったらひと声かけます。
それでもできない理由があるようなら、よく話を聞いてみましょう。
×「早くやりなさい!」
×「いつになったらやるの?!」
×「もう知らないからね!」
なかなか学習意欲がわかず、宿題ができない場合もあります。
それなのに、学校でも家でも叱られっぱなしでは、「自分はダメな子だ」という思いが強くなってしまいます。
こうなるとますます学習意欲を失い、悪循環におちいってしまいます。
心配になり、焦る気持ちもわかりますが、やれないことををガミガミ叱るだけでは、何の問題解決にもなりません。
⑤親への態度や言葉づかいが悪いとき
〇「そんなこと(言い方)をされると悲しいわ」
子供だからといって、暴力や暴言を容認してはいけません。
怒りを自分でコントロールする力をつけさせてあげるのも親の役目です。
もしカーッとなっての暴力や暴言であれば、体を張って止め、子供が落ち着くのを待ちます。
落ち着いたら、子供が気持ちをうまく言葉で表現できるよう助け、受け止めましょう。
気持ちの伝え方、ストレスの発散方法について話合ってみることも大事です。
×「親に向かって何てこと言うの!」
×「文句があるなら出て行きなさい!」
×「(男の子だから仕方ないか・・・)」
親が意地になって、大声で叱ったり、権力争いをしても意味がありません。
また、男の子はこんなもんだから仕方ないと寛容すぎる態度も良くないです。
問題行動の背景を考えてみましょう。
我慢させすぎてストレスが溜まっていないか。身近に似たような行動パターンを取る人がいないかなど、理由を考え、その対策を取るほうが重要です。
まとめ
小学生の男の子は、だんだん親の言うことを聞かず、親から離れ、自立に向けて家庭以外の世界を広げていこうとしています。
偉そうな口を聞いたり、生意気な態度をとったりすることもありますが、まだまだ親を頼りにし、親の言葉を素直に受け取ってくれる時期です。
間違った叱り方をせず、正しいことをきちんと伝えた効果的な叱り方をしてあげてくださいね。
将来、立派な男子になれますように・・・!!!
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